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師弟三代共同作業

殿のかつての指導教官の統計下請をしている。

殿の師匠は大学退職後、奥さんと日本全国温泉巡りをするついでに、ご当地の動物をサンプリングしていた。というか、温泉巡りは名目で、サンプリングがメインだったんだろうけど。

採集記録は、国内誌に掲載され、さらにそのDNAを使った研究は自分の学部時代の指導教官により解析され、成果が国際誌に掲載された。

そんな殿の師匠は、喜寿を2年後に控え、まだまだ現役。
時間がある時にフィールドに出てサンプリングをしているらしい。
去年は、新しく開発したトラップを自慢げに見せてくれた。
また、そのとき直々にトラップの仕掛けかたを教えていただいた。

動物への探求心は未だに衰えることなく、博物館のボランティアとして作業する傍ら、自分が採集した標本をつかった研究を続けられているスーパーおじいちゃんである。

自分も将来こういう風になれるのか?ひとつの目標とする人物である。

そんな殿の師匠が、短報ながら新しく論文を執筆された。
先ほどの日本全国温泉採集行脚のときのサンプルを用いた形態の研究である。

結果は非常にシンプルで、地域ごとに歯の突起があるかないかを調べ(よくそこに着目したもんだ!)、地域群ごとに突起の有無に違いがあり、それがDNAを用いた研究で得られた傾向と合致するというものだ。

そこで、突起の有無が地域ごとに違うことを統計的に示したいけれど、そのやり方がわからないということで、自分に統計のお役が回ってきた。

殿の師匠は、あるなしの割合データを持ってきた。割合データというとかの人が大嫌いなデータなので、これを現代統計学っぽくGLMの二項モデルで解いた。

もともと結果が非常にクリアーなので、サクッとゆ~い差をだして、解析結果をまとめ作図もちょっとして殿の師匠に見せた。殿と3人で統計のことのみならず、論文の内容のことを小一時間ほどディスカッション。GLMははじめて聞いた単語のようで、キョトンとしていたけれど、まあ結果が出たからいいとすることに。どうやったか、メールで説明することにしたけど、統計の部分は自分で書いた方が早そうなので、書いて送ることにした。

GLMは、ジャーナルや当たるレフェリーによって不運に見舞われるという話をよく聞く。殿の師匠が出す予定のジャーナルで使っている人がいるのかちょっと気になったので、調べてみると東のイノシシでGLMによるAkaike weightをつかったモデル選択な研究をあっさり見つけたので、まあ大丈夫なんだと安心。

原稿は、殿がチェックしたくさんのコメントをつけていた。殿の師匠はこれからそのコメントの対応と統計の部分を原稿に組み込むことになるのだろう。
いつか、自分も殿の原稿をチェックしてコメントをびっしり書くようになるのだろうか?
それを目標の一つにして頑張ろう。

この論文、もともと5年前に結果が出ていて放置していたらしい。
ある日突然思いついて、一気に書き上げたそうな。

この論文と別にして、あと二つネタが残っていて、ひとつはサンプルは集まっていて、あとは計測すれば結果が出る。これは、多変量解析をする必要があるので、また自分の出番がありそう。

もうひとつは、島にサンプリングをしに行かなければいけない。
やらないか?と言われたけど、時間がとれるかなあ?
今やってるネタと全く関係ないからなあ・・・
興味はあるんだが。

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