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2010年5月

口蹄疫と野生動物

ネットではずいぶん前から騒がれていたけれど、最近になってやっと口蹄疫の話題が出てきましたね。

宮崎の畜産関係者の方々には本当に不憫で仕方ありません。
そして、宮崎ではないけれど、友達が九州のとある県で牧場をやっていたり、
畜産関係の会社で働いていたりするので、自分は畜産関係ではないけれど、
決して他人事とは思えない。

口蹄疫は、有蹄類すべての動物に罹患する病気で、
一度かかったら治ることはなく、家畜の場合は家畜伝染予防法によって管理され、
発症した場所は全頭処分となっています。
それが、現在報道されている宮崎の阿鼻叫喚の元になっています。

しかし、これは家畜に限った話なので、口蹄疫には他の側面があります。
口蹄疫は、有蹄類すべてに罹患する病気です。
日本には、シカ、カモシカ、イノシシと野生の有蹄類がいます。
もし、野生の有蹄類に口蹄疫がかかってしまったら・・・・・・・もう終わりです。

家畜は人間が管理できるので、かかった場合は全頭処分で病気の防除が可能ですが、
シカやイノシシにかかってしまったら、有害駆除等の頭数管理ができていない現状で、
罹患した野生動物の全頭駆除などありえません。
それに、野生動物の全頭駆除はイコール地域絶滅なので、環境保全的にもありえません。

現在の宮崎は複数の地域にまたがって、飛び地的に発生しているので、
その範囲にいる野生動物たちにも十分感染する機会があります。
実際大分県では、野生のシカとイノシシの口蹄疫情報を収集しはじめました
野生動物の口蹄疫がなければないでいいのですが、もしあったならば・・・
日本の口蹄疫の清浄国認定が確実になくなり、日本の肉が輸出できなくなってしまいます。
和牛の肉が世界的にも美味しいものとして認められてきている現在で、
種牛も殺処分された上に清浄国認定も外されてしまったら、
日本の畜産は数十年間の後退を強いられてしまうでしょう・・・
もう農水相の更迭どころの騒ぎではないです。

自分は、北海道の人間なので、もし北海道で口蹄疫が入ったとしたら・・・
10年前の北海道と宮崎で起きた口蹄疫は初動が良かったので、
限定的な被害で済みましたが、今回のようなパンデミック的な口蹄疫が北海道で流行ったら・・・・確実にシカに感染するでしょうね・・・・
北海道にはシカの生息密度が順調に上がっていて、牧場との接触もあるので、
もし家畜経由でシカに感染した場合、行動範囲の大きいシカなので、
一気に広域に拡大するでしょう。
こうなったら北海道の畜産は終わりです。

本当に北海道には来て欲しくない。

今日は、コンビニで宮崎の募金しました。

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