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2010年12月

IS03を鳴き声図鑑に

IS03を買ってしまいました。

ここ数日IS03を色々カスタマイズして、
アンドロイドを鳥屋仕様にどうするか考えていたわけです。

以前IS01で頓挫していたnavionicsのインストールに成功し、あとは船に乗るだけなのですが、今月は乗る予定が無くなってしまったので、せっかくのnavionicsや船用に作ったいくつかのファイルも活躍の場がなく残念です。

さて、ここからが本題。
いままで、iPod touchに大量の鳥の鳴き声ファイルをいれていました。
そこら辺はこことかここを参照のこと。
携帯できる鳥図鑑としてなかなか重宝していたのですが、
楽曲リストが鳥達に埋め尽くされ『聞きたい曲』にアクセスするのが多少面倒くさくなってしまっていました。
せっかくのカスタマイズの自由度が高いアンドロイドならなんとかなるのではないかと挑戦してみました。

1.isyncrでiTunesとIS03を同期
いままでiTunesで楽曲管理をしていたので、iPodの資産をそのまま流用できます。
有料アプリですが、大して高くないです。

2.PowerAMP Music Playerで音楽再生。
音楽プレーヤーとしてめちゃくちゃ優秀なのですが、ひとつ面倒なところがあって最初に音楽ファイルのあるフォルダを指定してあげないといけません(他のアプリでは自動的にSDカード内の音楽ファイルを検索してくれるものもある)。しかし、今回はこれを逆に利用することにしました。

3.鳥声ファイルを移動
isyncrで音楽を同期しているので楽曲が「syncr」フォルダに入っています。
そのため、PowerAMPで最初にこのフォルダを指定しています。
今回はSDカード直下に「bird」フォルダを作成し、鳥声ファイルをごっそりここに移動させました。
こうすることでPoperAMPが純粋な音楽プレーヤーとなりました。

4.ホームに「bird」フォルダ作成
しかしながら、今度は鳥声ファイルのアクセスが面倒になります。
そこでアストロファイルマネージャーを用いてホームに「bird」フォルダのショートカットを作成します。
方法は、「ホーム画面に追加」→「カスタムショートカット」→「アクティビティを選択」→「アストロ」→「bird」→「OK」
で可能。
これで簡単に音楽プレーヤーを音楽プレーヤーとして使いながら、鳥の鳴き声の参照をできるようになりました。

2011.115追記
PowerAMPの試用期間が終わったようで、製品版を購入しました。
改めて確認してみると、「Library」に鳥の声を含む全ての曲が表示されてしまっていました。
そこで、最後の手段、「bird」フォルダ直下に「.bird_song」という隠しフォルダ(ファイル名の戦先頭にピリオドを付けると隠しフォルダになる)を作成してそこにすべての鳥声ファイルを入れて、PowerAMPのlibraryに登録されないようにしました。

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Flight identification of European Seabirds

最近、海鳥と接せる機会が多いので、海外の海鳥関係の図鑑に手を出そうと思い、いくつかの候補の中からとりあえずこの一冊を買ってみた。

Flight Identification of European Seabirds (Helm Identification Guides) Flight Identification of European Seabirds (Helm Identification Guides)

著者:Anders Blomdahl,Bertil Breife,Niklas Holmstrom
販売元:Christopher Helm Publishers Ltd
Amazon.co.jpで詳細を確認する

全編、海鳥の飛翔写真という非常にとんがった内容の図鑑です。
実際、海上での鳥見は飛んでいる個体を観察することになるので、
飛翔形態の識別が重要になるわけですが、こんな非常にニッチな内容の図鑑が出てしまうあたり、ヨーロッパの鳥屋層の厚さを感じます。

でまあ、中身はすべて飛んでいる海鳥の写真で日本との共通種もいるので結構参考になるのですが、それよりなにより文章が図鑑にしてはくだけた内容で読んでてニンマリすることが多々あります。

特に各分類群のイントロが非常に面白く、著者の海鳥に対する熱意が伝わってきます。

例を紹介します。

アビ類
多くの鳥屋は、アビ類の虜で、特に渡り時のアビ類の大群を見たことがあるラッキーな人には忘れらない光景だろう。アビ類の魅力はなんともいえない不思議なオーラを放っている。非常に美しい夏羽、そして非常に識別の難しい冬羽も魅力の一つだ。ハシジロアビの成長夏羽のあの象牙色のクチバシ、紺碧の海をバックに飛ぶあの美しい姿はもう忘れられない。

多少意訳をしていますが、こんな感じで書かれています。この本で初めて"aura"という単語を見つけ”オーラ”が英語であることをしりました。

最高なのがトウゾクカモメ類のイントロ

海鳥の渡りをルーティンの動きをしながら何かいないか気ままに探している鳥屋達の視界にトウゾクカモメが入ったとき、一気にヒートアップし、魔法の呪文「トウゾク!」を叫ぶ。するとそこにいる仲間たちがすべてのスコープがその鳥の動きにシンクロして動き出す。そして、その鳥の識別ポイントを議論しながら見えなくなるまで追い続けるのだ。
トウゾクの何がマジカルかだって?そりゃいくつも理由があるよ。まず第一にトウゾクは海鳥スポットでレア種であり、海鳥の流れの中に魅惑的なカモやカモメがいないときのスパイスになる。第二に盗賊行為。本物の海賊のようだ。標的を追いかける様はまさにドッグファイト。第三に彼らのパワフルかつ素早い飛翔、黒色型を見るのもおもしろい。そして最後に識別が難しいので識別魂が騒ぐ。癖になる。有名な鳥屋で作家ででもあるLars Jonssonはスウェーデンの有名な海鳥スポットで"More skuas to the people!"と叫んだことがある。当然彼に賛成だ。

こんな感じ。

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日本哺乳類大図鑑

日本哺乳類大図鑑 日本哺乳類大図鑑

著者:飯島正広
販売元:偕成社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

野鳥と違って観察や撮影の難しい哺乳類達。彼らの写真を撮って図鑑にするなど並の力ではできません。
そのため鳥の図鑑は数あれど哺乳類の図鑑はそれと比べればずいぶん少ないのが現状です。
昨年発売されたThe Wild Mammals of Japanは数多くの研究者たちが執筆し、写真も様々な人から集め数年かけて作り上げました。

そんな状況のなか、新しい哺乳類の図鑑が発売されました。
驚くべきことに一人のカメラマンによる写真作品のみで構成されており、哺乳類版「日本の野鳥590 」と言ったとこいろでしょうか。
しかし、真木氏の図鑑とこの図鑑のコンセプトは異なります。
日本の野鳥590 」はとにかく多くの種を扱い、それでいてフィールドで使えなくもないことを目指しているのと対照的に、この図鑑は、家の中で哺乳類の生態にじっくり触れることができる生態写真図鑑です。

大きな図版に所狭しとハイクオリティな生態写真が並び記述は少なめ。
種の並びも分類順ではなく、それぞれの生活環境によって並んでいます。
例えば系統的に近縁であるニホンテンとエゾクロテンは、前者が『奥山』の項目に並んでいるのに対し、後者は『北と南』の項目に並んでいます。
哺乳類の生態を考えるな感じろといったような内容です。

一人のカメラマンによる仕事であるため、すべての種類が網羅されているわけではありません。
例えば、鯨類の写真は申し訳程度、小型哺乳類は標本写真の羅列などもあり、種によっては自分の方がいい写真もってるとほくそ笑む場面もありまが、モグラの写真は素晴らしい。
スタジオに大掛かりなジオラマを組んで撮ったというアズマモグラの写真は、土の中を覗いてモグラの生活を見ているような気分になれる大変貴重な写真が数多く掲載されています。

とにもかくにもこのクオリティでこのお値段なら十分買いでしょう。

自然愛好家のかたには哺乳類たちの生態の魅力にふれることができる一冊だと思います。

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キュートな外来種

先日TOEFの川沿いを散策中、川岸からじっとこちらを見るアメリカミンクと目があった。
いるいるとは聞いていたが、ここで実物をみるのは初めてであった。
彼または彼女は川の中に横たわる倒木につかまりながらつぶらな瞳でじっとこちらを見て、
そしてすっと泳ぎそしてまた倒木につかまりこちらを見る。
非常に近距離で観察でき感激したのだが、こういう時に限ってカメラを持っていないのが悔やまれる。
しかしこんなチャンスは滅多にないのでダッシュでカメラを取りに行きミンクのいた場所に行くがすでに姿はなかった。

仕方なくすぐ下流にある池でカモの写真でも撮って帰ろうかと思い、カモの撮影をしていると、
近くの茂みがガサガサ動きだし、それは突然現れた。

Mink1
何も知らない人がこの光景を見たらきっとカワウソ再発見と騒いだところだろう。
現にとなりに誰かいたら自分はそう冗談を言っていたはずだ。

ミンクが突然水中にもぐると、周りにいたカモ達は一斉に飛んで逃げ出した。
なんどもコイツに襲われたことがあるのであろう。

この子は池にある小さな島に上がり小休止。
Mink2
その後、また水に浸かり見えなくなったと思ったら、
離れた場所で一斉にカモが飛び立つ。。。

さらに反対岸からはハイタカ属の何かが地面スレスレに滑空し、地面でリラックスしていた大量のカモが一斉に飛び立って逃げ出していた。

カモ観察で有名なこの池も安穏とした場所ではなく、上から下からと捕食者に狙われる場所であることを再確認した日であった。

そういえば、今年もここにオナマガモが来ている情報があり、
何度か確認しに行っているが最近は見ていない。
まさか・・・

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