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2012年4月

senkaku

尖閣諸島の土地を東京都が購入する計画があるそうな。

尖閣諸島は、先島諸島の北に浮かぶ島で哺乳類研究者の間では魚釣島に固有種のセンカモグラが生息していることで知られる島ですね。
センカモグラについて改めて図鑑を見てみると、採集記録が1979年メス一個体だけでその後の記録は、国が島の立ち入りを禁じているのでわからないようです。
島には、ヤギが定着してしまっていて、植層の食い荒らしによる土壌流出とそれにともなうモグラのハビタット減少による絶滅が危惧されます。
島が小さいのでもうダメかも。。。
いずれにせよ、早急な環境調査とヤギの駆除が必要ですね。

哺乳類は、センカクモグラの他にセスジネズミとオリイオオコウモリが生息しているようです。

そしてモグラ以外にも固有種がいるそうです。詳しくは横畑さんの論文参照(PDF)

さらに海鳥繁殖地としても気になる場所です。
sengoku38のビデオを見た鳥仲間の間では、映像の端にカツオドリらしき鳥影が見えて話題になりました。
カツオドリの繁殖地のようです。

アホウドリの繁殖地でもあります。最近の論文で、尖閣産のアホウドリと鳥島産は別種ではないかとの指摘がされています


東京都の用地買収により環境調査の許可が降りることになればいいですね。

写真は、和歌山産のアズマモグラ
Photo

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