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苫小牧でイルカウォッチング 追記あり

北の野鳥pageさんのところで苫小牧でもイルカウォッチングが可能になるという情報があったので調べてみると、9月7日から勇払マリーナでイルカウォッチングツアーを最低5人から行うとのこと

これは非常にいいニュースで、室蘭であれだけ見られるなら苫小牧でも見られるのではないかと思っていたし、室蘭は札幌からでも苫小牧からでも微妙に距離があるので、苫小牧でできるとしたら、非常に参加しやすくなる。
室蘭発よりも苫小牧発の方が潜在的ニーズは高いのではないかと思われる。
そして、ツアー自体も11月までということで、室蘭の8月までとは違って長く楽しめそう。
寒いだろうけど。

そして、もう一つ気になったのが、沖合に行ってクジラとシャチを狙うツアー。
これは必然的に海鳥も狙えるということだ。
貸し切りで5万円。定員12名なので、10人ほど集めれば一人5千円。
イルカの乗り合いツアーと同じ金額で乗ることができる。
むしろこっちの方が興味がある。
貸し切りだからコチラの要求(海鳥も見たい)も伝えられるだろう。

あの手この手で10人集めて沖合行ってみるかな。

勇払マリーナウェブサイト
http://yufutsu-marina.jp/index.html (8月25日現在イルカウォッチングの情報なし)

2009.10.14追記
なんと料金値下げ!!
ここに記事があり
乗り合いウォッチング4500円。
沖合ウォッチング(貸し切り)40000円。
かなり安いです。10月4日の記事時、料金が5まんだと思ったら4まんで大変驚いたのだが、やっと理由がわかった。

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リアルX-Men

スラッシュドットの記事で発見

指先にツメを隠しているカエルが発見されたということです。
危険を感じると皮膚を破ってツメが飛び出てくるそうな。

新種発見ということではなく、もともと知られていた種にこのような爪があることがわかったそうです。

サイエンスの記事の文頭には、

X-Men fans rejoice: Wolverine has come to life, as a frog.
(X-Menのファン大喜び。ウルヴァリンがカエルになって現世にやってきた。)

なんて書いてある。
アメリカ人はX-Menを想像するんですね。

元論文には、カエルのツメの写真が出ています。

このツメはある程度の攻撃力があるようで、引っかかれて血がにじむくらい鋭いそうです。

カメルーンにいる12種のArthroleptidaeがこの形質をもっている。
種類は多いけど、一種しか確認されていない肺のないカエルよりもこっちの方が驚きです。

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肺のないカエル

2週間以上前のニュースですが、肺のないカエルがカリマンタン島で見つかったそうです。

http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2377002/2820885

http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-31246520080410

世界初の発見だそうな。

記事には「進化プロセスの逆行」とか書かれているけど、まあ進化は複雑なものに発展していくことではないので、それは置いておいて、そもそも、「肺のない陸上の脊椎動物は珍しいのか?」ということに引っかかってしまった。

そもそも肺のない両生類は日本にも生息している。

ハコネサンショウウオは、肺のないことで有名な動物だ。
しかも、日本でかなり広い範囲に生息している動物で、昔から人に食べられているし。

と、ここまで来てall about japanで詳しく解説している記事を見つけた。

「なぜボルネオバーバーガエルには肺がないのか」という理由です。

今回の発表をしたデビッド・ビックフォード氏が言うには「浮力を捨て去るため」であろう、ということでした。

つまり、生息環境が山地の渓流で流れが速い場所だから、浮力があると流されたり、うまく泳ぐことができない。そこで、もともと両生類なわけで、皮膚呼吸ができるのだから「浮力の原因になる肺」は不要どころか邪魔。それなら捨て去ってしまえ。ということで肺がなくなってしまったのだろう、と。

なるほど、このカエルは肺を無くして浮力を無くして水に沈んで皮膚呼吸だけしているわけか。

肺呼吸を捨てて皮膚呼吸だけに頼ろうと思うのなら、水にずっと沈んでいてなおかつ酸素交換効率を上げるために表面積を上げた方がいい。そのことも上の記事で解説されているので引用。

記事にもあるのですが、これらの肺がない両生類たちは酸素と二酸化炭素の交換つまり呼吸のほとんどを「皮膚呼吸」に頼っています。

もちろん、両生類は肺がある種類でも、多くを皮膚呼吸に頼っていますが、肺のない種類はその依存度が大きいわけです。
気体は、水に溶けるときに「低温ほど溶けやすい」というルールがありますから、今回のボルネオバーバーガエルもハコネサンショウウオも冷水の環境で生活していますし、両生類が高温に弱い原因の一つでもあるわけです。

また皮膚呼吸を能率良く行うためには、皮膚の「表面積」を大きくする必要もあります。
写真を見る限りでは、ボルネオバーバーガエルもやや皮膚がたるんだ印象を受けます。
ただし、この特徴は日本をはじめ、世界中のカエルでよく知られた現象で、関東地方などの山地に生息する「ナガレタゴガエル」は繁殖期になると、ほとんどを水中で生活するため、皮膚呼吸を能率良く行う工夫として、著しく皮膚が伸びて垂れ下がって異様な印象のカエルになります。

上のリンク先にあるナガレタゴガエルの写真ではあまりブヨブヨ具合はわからないので、前に自分が撮った写真を載せておく。

Nagaretago  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上がオスで、下がメス。
普段は陸上にいるのだが、繁殖のときは水の中でオスがひたすらメスが来るのを待つために陸に上がらなくていいように皮膚呼吸をがんばるために皮膚をブヨブヨにして表面積を上げていると考えられる。

そんなわけで、この新発見のカエルこと、Barbourula kalimantanensis は、今までの発見されている動物の事実をまとめて考えるとそれほど驚かずに「さもありなん」。と思ってしまう。

で、このカエルのニュースが報道で流れたのは、4月9日。研究チームが発表した。ニュースの記事によると「カレントバイオロジー誌」つまりCurrent Biologyなんだと思うんだが、発表した当時最新にあたるVolume 18, Issue 7, Pages 471-552 (8 April 2008) に該当記事がないんだけれども。

これはつまり、論文がパブリッシュされたからではなく、アクセプトされたから報道発表したということなのかな?

開発でいつ絶滅してもおかしくないから、いち早く発表したかったのかもしれない。

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